パーマネント野ばら

パーマネント野ばら


なぎの海で最後に私の手を握っていてくれたのは、
父親だったのか、恋人だったのか、祖父だったのか。


あなたがどんどんうすれていく。


好きな人を忘れてしまったのに
恋をしている私は
もうだいぶん狂っているのかもしれない。


大学のブックセンターで、一人きりで立ちつくして、泣けない。