古い写真を見ながら思ったのだけれど、1970年代って言うのは、まるで、いつも曇りだったみたいに見える。
1970年代にも、今日みたいな真っ青な空のうだる様な暑さの夏があったなんて、到底私には信じられない。
写真にせよ、映画にせよ、その技術進歩は目覚ましすぎる。
同時に、私達の思う「過去」或いは「歴史」はあまりにその影響を受けすぎている。
写真という現実の「複製」からでないと、現実を定義できない逆転?こんなことはとうに誰かがもっと綺麗に文章にしている。
ただ確かなのは、それでも尚、鮮やかなカラーを持つのは、自身の記憶だけだということ。
あの「死ぬような青」だけが、鮮烈な映像として、残る。