http://www.bowjapan.com/bow30/film_directors/les_moments_choisis_des_histoires_du_cinema.php


口づけの斜面を
歳月は滑り落ちる
避けよ!
砕け散った思い出を


幾分解った。
ゴダールは、言葉なんだ。完全に批評だ。
強烈な言葉、音楽、映像がただ流れるだけなのに、その力に衝撃を受けた。これはすごい。
「映画とは」という批評を行うと同時に「これこそが映画である」という実物を圧倒的に示すスマートな迫力。
私には、全く元ネタが解らない数々の引用からなる「コラージュのコラージュ」であるにも関わらず、なんだか泣いた。
初めて、フランス語がわかれば、と思った。
フランス語が解れば、この強烈な言葉と音と映像の羅列を、一日中部屋で聞いている事が出来る。
字幕を読まなければ理解できないって言うことは、ゴダールを流しっぱなしにすると言う、
おそらくフランス語が出来る日本人なら皆やってそうな贅沢をする事ができないっていうことだ。


先週土曜発売の蓮實重彦トークショー付きの回の前売り券を、
カメラ買ったり人と会ったり飲み会行ったりで浮かれてたら買い忘れて、ガックリしつつ普通の回で見た。
同じ値段だもんなぁ。見てみたかったなぁ。どんな喋り方するんだろ。
でも、その後探してたら、こんなサイトをみつけた。
おお、すげー。


これは、批評とか好きならスクリーンで観てみた方が良いよ絶対!と言いたいけど、こんなのしばらくは映画館でやらないんだろうね。
しかもレンタル落ちしなそうな作品だしね。
ありがとうBOW30映画祭。他の有名なのは家で観るよ。全リスト付きのパンフ買っちゃった。